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第5世代機は究極のAEシリーズに進化
PMA -390シリーズは、1990年代初頭に登場した第1号機が音質と音場表現の巧みさでセンセーションを巻き起こし、その後長く続いた各社入り乱れての普及アンプ大戦争のきっかけとなった名機である。その後390はマークII〜IVへと発展を遂げ、低域方向の力感や音像の安定感などが徐々に向上していった。 AEは待望の5作目である。
一番の特徴は、デノンが長年取り組んできた「ハイカレント」思想、すなわち多くのスピーカーを安定して動作させるために大きな電流量を取り出すことを可能にした出力素子と電源の構成である。しかも、それをシングルプッシュプルという極めてシンプルな作りで実現しているのが同社らしい。また、オーディオ系とコントロール系で別電源としたり、制御系のマイコンを使っていない時にストップさせたりといった、音を乱す要素を排除する気配りは、クラスの標準を大きく超えている。高音質フォノイコ(MM)も魅力だ。
試聴はDCD-755AEとPMA-390AEを組み合わせて行った。一聴してスピード感と音場感の素晴らしさに耳を奪われる。クラシックは元より、オンマイクのジャズなどでも楽器とマイクの距離感が出るのだ。このサウンドは、相当な道楽をしてきた年輩のマニアも振り返らせるに違いない。価格帯からして若い人たちにお薦めなのは間違いないが、ぜひ幅広い層に聴いてほしいシステムである。
(text:炭山アキラ)
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