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歴代モデルからの積み重ねにより、「継続は力なり」を感じさせる内容
PMA-SA1やSA11と共通の曲面を持つプレミアム・シルバー色調となったが、これまでの1996年に登場した初代のPMA-2000以来の積み重ねで「継続は力なり」を感じさせる内容となっている。
重量は24kgでこのクラスとしては異例とも言えるシャーシーサイズのなかはぎっしりと密度が高い。パワーアンプをLR対象に配置したツイン・モノーラル構成で、大型のヒートシンクが独立し、その間にリーケージフラックスをキャンセルする形でふたつのパワートランスが並列接続され、プリ用とパワー出力段の巻き線も分離されている。出力段は2000伝統のUHC-MOSシングルプッシュプル回路で、2系統のスピーカー出力を持つが切り換えはなくバイワイヤ対応である。
新しいフィーチャーとしてフロントパネルにパワーアンプダイレクト端子とプリアウト端子があり、AVやサラウンドに対しても本機とスピーカーがそのままフロントL、Rとして使えるよう配慮されている。前モデルと比較して随所に進化の跡が見受けられるが、パワートランスの取り付けなどに複数の制振材を用いてフローティングを施し、こうしたことが大きく音質と関わっているようである。
音は2000番の物量を投じることで得られる図太さとしっかりとした輪郭を維持しながら押し出し感がある。伝統を受け継ぎつつ、もうひとつ高域、低域にスムーズな伸びやかさを聴かせ、それでいて中域の密度も十分に高めている。独奏のチェンバロは実に明解に粒立ちを聴かせ、そのなかに間接音の美しさと音場空間が構成されている。オーケストラのエネルギッシュなトゥッティはまさに物量がモノを言っているようだ。アナログも試聴したが、特にMMのクォリティは大変に高く、ジャズヴォーカルが2本のスピーカーの間にポッと浮ぶように表現され、バックのベースがよく弾む。付属の電源ケーブルは今日的にはやや細めのため、グレードアップの余地がありそうだ。
(text:石田善之)
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