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まとまりと存在感を感じるサウンド
上級機種の開発で培われた技術やノウハウを受け継ぎクラス最高の音質を目指す「Advanced Evolution」シリーズとして登場した、ミドルクラスのプリメインアンプ。大電流型増幅素子UHC-MOSを用いたシングルプッシュ回路はデノンアンプの定番だ。上級機と同様のショットキー・バリア・ダイオードと高音質大容量コンデンサーによる整流回路からの安定して低ノイズな電源を受け、繊細さとハイパワーの両立を実現する。電源部では、2つのトランスが漏れ磁束の影響を互いにキャンセルする「L.C.マウント・ツイントランス」も低ノイズ化のポイントだ。
マイコン回路とオーディオ回路の電源トランスを別々に用意、さらにマイコンの動作を随時停止する「マイコンストップモード」を搭載することで、マイコン回路からオーディオ回路へのノイズ流入を徹底排除している点にも注目したい。こういった細部の配慮の積み重ねが音質の到達点を決めるのだろう。パワーアンプダイレクト端子、プリアウト端子も用意されており、拡張性も確保されている。
同シリーズのSACD/CDプレーヤー「DCD-1500AE」との組み合わせで試聴を行った。シンバルの透明感や輝き、ウッドベースの骨太な低域の感触などはさすがにハイエンド機には及ばないものの、バランスの良さは見事だ。様々な楽器がそれぞれに役割を与えられ配置されているポップスでは、全体を聴けばまとまりがよく、各パートに耳を向ければそれぞれの音を楽しめた。後方に控えめに配されたストリングスに耳を向けると、それが音場を広げ、そのフレーズが曲のスピード感を増していることを感じられるといった具合だ。解像感や定位もしっかりしているからこその「まとまり」と「存在感」である。自然でバランスの良い音は、たしかに上位クラス製品に近しい傾向にある。コストパフォーマンスの光る製品だ。
(text:高橋 敦)
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